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日本美術の歴史
日本美術の歴史 (JUGEMレビュー »)
辻 惟雄
日本美術の足跡を知りたい方にはいい本です。現代美術を知るには、先ず足元を固めてください。
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大阪日本橋にある町家風ギャラリースタッフによる日記です。
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Kumi Korf 作家紹介
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    Kumi Korf 作家紹介
    (旧姓 立花 久美子)



    昭和12年(1937年)横浜に生まれる。
    フェリス女学院高校を卒業後、この当時、女性では珍しく東京藝術大学建築学科に入学しました。在学中、アメリカから研究のため留学していたドイツ系アメリカ人Richard Korf(コーネル大学教授)と知り合います。大学を卒業後、久美子は彼との結婚を機に22歳の若さでアメリカに渡り、以後50余年アメリカのNEWYORK州Ithaca市で暮らし、現在に至っています。
     
     久美子の作品には、住まいのある町の水、空気、空がモチーフとなっています。Ithaca市はコーネル大学のある町で、街の郊外には、高台の傾斜地にぶどう畑が広がり、ワインの産地となっています。また、その高台から郊外のガユガ湖に流れ込む川があちこちに滝を作り、美しい景観を築いています。住宅街の直ぐ横にはリスや鹿が住んでいる林があり、冬には深い雪が積もり、春から夏には美しい緑が見られます。久美子は夫Dickとの間に4人の子供に恵まれ、建築家としての仕事をする傍ら1973年、36歳のとき、コーネル大学大学院美術科版画専攻に入り本格的な美術の勉強を始めます。しかし、その根底には、東京藝術大学建築学科で教育を受けた空間の構成力や緻密さ、美意識などが久美子の美術制作に大きな影響を与え続けています。また、小学校に入って間もない頃、長野県松本市に疎開しました。このことも、彼女の中に大きな制作の意義をもたらしています。松本に疎開したお陰で、食べることには苦労せずに戦中を過ごしまたが、社会全体の敏感な空気や、世の中の不安感、人の死に対する深い悲しみを敏感に感じとる心は、久美子の感性の土台となっていきます。


    紙で溢れているアトリエの中。

     当初は、「紙」そのものに興味を抱き、自分で「紙」をつくり、そこにコラージュをするといった手法に凝りました。「紙」へのこだわりは、その後の彼女の制作活動の一つの大きな柱になっていきます。これは、彼女の日本文化の中に存在する「和紙」に対する懐かしい想いと、紙のもつ繊細な質感(硬さやごわごわした感じ、手触り)に対する日本人独特の感性から来るものです。その後、「描く行為」と「刷る技術」の二面性をもつ版画(Prints)の制作を始め、抽象的な絵画が確立されていきます。彼女はモチーフに、花の花弁や子房を好みます。女性として体内に命を育む生命の営みと、そこで日々、成長し変化する美しい曲線と生命力を抽象化して作品の中に描いています。「土佐和紙」という薄く柔らかい紙にこだわり、時には銅板と刷り紙の間にまた違った紙を挟み込みと、紙の質感にこだわり制作しています。「描く事」「刷る技術」「紙の質感」とが合わさって、彼女の作品が出来上がります。彼女は遠くアメリカに住みながら、安土・桃山時代に生きた本阿弥光悦(京都生まれ;1588ー1637年)を師と仰ぎ、「間」の空間と「見せることと見せないこと」の鬩ぎ合いの中で制作を続けています。「尺・寸」の時代にアメリカに渡った彼女の心情の中には、日本に対する深い懐かしみの情感があり、高度成長期で失われた美しい日本の情景が彼女の記憶から再現されているように思います。それは、例えば蒸気機関車が美しく稲穂の垂れた田園の風景を走る、そんな懐かしい情景とゆっくりと進む時間を見るようです。

     しかし、彼女の制作を実際に支えたのは、記憶や思い出ではありません。2000年にコーネル大の仲間である版画家達によって、共同アトリエ「The InkShop」(NPO)が街の中心に設立され、そこに集う版画家と充足した時間を久美子は過ごすことになります。それまでは、NEWYORKまで「刷り」に足を運んだ時間を、自宅の工房でゆっくりと過ごすことができ、作品の量、質とも充実していくのがこの時期からです。
    Kumi Korfの作品の評価は高く、アメリカを始めヨーロッパの美術館や著名大学の図書館にパブリックコレクションとして収蔵されています。米国内では主に、ニューヨーク近代美術館(MOMA)、ハーバード大学のホートン図書館、コーネル大学美術館、コーネル大学図書館、NEWYORK市立パブリックラオブラリー、ヨーロッパでは、ビクトリア&アルバート美術館(ロンドン)、テート美術館内図書館(ロンドン)など、世界で最も著名な美術館、図書館に収蔵されています。

    アメリカ国内での作家の評価
    <スーザン・ピッチャー:チャンドラー FINE ARTのディレクター
    サンフランシスコ在住>
    彼女自身の生活体験や感動を独特な視覚的言語で語り、見る人に共感を呼ぶ。普通、硬くなりがちなエッチングの手法を軽やかな優雅さに昇華させたのは、高く評価している。
    <クリスタ・ウルフ:InkShop Printmaking Centerプレジデント 
    NEWYORK州Ithaca市在住>
    ヨーロッパの伝統的な手法に根ざしながら、和紙を使って彼女自身の独創的なやり方でイメージを作り出す。私の知る限りにおいては、クリエイティブなアーティストの一人である。


    収蔵作品の詳細
    ■ビクトリア&アルバート美術館 Victoria & Albert Museum(ロンドン)
     Silk and Screen (Book Art)
    Palingenesis (銅版画)
    ■ ニューヨーク近代美術館(通称:MOMA)
    Silk and Screen (Book Art)
    ■ NewYork Public Library
    Dessin Classique (銅版画)
    Skull Flower (銅版画)
    ■ コーネル大学図書館 Herbert F. Johnson Museum of ArtCornell University
    Old Tree(コラージュ・紙)
       Depth of Sea (銅版画)


    家の隣に建っているアトリエの様子。
    | - | 11:44 | comments(1) | trackbacks(0) | - | - |
    作家の紹介を読みまして作品と作家の時代的背景からの影響などが、よく
    理解できました。今後はどなたの作品を鑑賞するにあたっても、作家の生きて来た時代と生活があっての作品だと、関連性を思いながらアートに近づき、
    深く掘り下げて見られるような気がしてきました。人に対するにも外見を見て
    好き嫌いを早急に判断して深く入らないでいるところから、何故その人の現在があるのかを知らなくても、生きてきたその裏には数えきれない程の体験をして今に至るということを思う時に、表面だけ見ることの軽率さを自戒させられました。また物事の深さを感じる得ることが出来る自分を磨き育てる事が可能であるかもしれないという希望をこのAuthor AMI&KANOKO の文に感じ励まされました。里花
    | 里花 | 2017/04/11 11:26 PM |










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