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大阪/日本橋にあるギャラリー
近鉄/地下鉄(堺筋線・千日前線)日本橋駅下車 1分 

 
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日本美術の歴史
日本美術の歴史 (JUGEMレビュー »)
辻 惟雄
日本美術の足跡を知りたい方にはいい本です。現代美術を知るには、先ず足元を固めてください。
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大阪日本橋にある町家風ギャラリースタッフによる日記です。
小宇宙の古本屋さん Books & Things  In Kyoto
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    JUGEMテーマ:読書

     
     京都の古本屋さんをご紹介します。

     普通、古本屋さんといったら、山のように積み上げられた本。誇りっぽくって、人汗のような臭いが鼻につくこともあります。
     積まれた下の本を取ろうものなら、山積の本が崩れそうなのが普通。  Books & Thingsは、そういった古本屋さんとだいぶ違う。京都らしい路地を奥へ奥へと進むと小さな看板が見える。お玄関から2畳の間を通って、書棚のある部屋に向かう。IKEAで揃えたと思われるような機能的でシンプルな書棚が4畳半の壁側に設置。真ん中には、ゆっくり本が見れるようにという配慮からシンプルな椅子がある。

       本はどれも手入れが行き届いて綺麗だ。新品にはない「味」さえ感じられる。  古本は古本でなければならないのだ。新品ではつまらない。
     Books & Thingsは、そのことを気付かせてくれる古本屋だ。

     古本屋に行くときは、お目当ての本が安いに越したことはない。その次に 希少価値になったお目当ての本が、見つかったらいい。それでも安いことを心の中で祈る。Books & Thingsの本は、高価なのである。希少価値もあり、本自体が既にアートになっている。
     古本が高価であることに全く不満を感じさせない。ここにくれば、むしろそれは当たり前だと、教えてくれる。 それは、オーナのセレクトと、そこから作り出される本そのものもの表情にある。
     本のセレクトは、国内外の建築、デザイン、食に関するアートブック、海外で企画された展覧会の図録、オリジナルプリント、ポスターなど。

     本は4畳半にあるだけではない。お客の要望に答えて、ストックルームから出してくれる。しかし、まずは、この4畳半の小宇宙で私は充分堪能できた。

     入り口の2畳半の間では、センスの良い展示が一月ごとに変わるらしい。2012年の5月の展示はこのようであった。

        本屋さん入り口。

    -------------------------------------------- Books & Things
    京都市東山区大和大路古門前通下ル元町375-5
    TEL 075-744-0555
    オーナのブログは是非見てください。http://andthings.exblog.jp/   -------------------------------------------
     
    | その他のアート情報 | 17:53 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
    京都精華大学卒展 その3
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      JUGEMテーマ:アート・デザイン
       

       京都精華大学卒展の続きです。
       気に入った作品が多かったので、写真を撮るのが本当に楽しかったんですよねえ。作品がいいと、ついつい、このアングルがいいかなあ、角度を変えて、などなど、写真を撮るのを色々楽しみました。


       鎧(よろい)、兜(かぶと)、そして武器の作品。なかなか見せてくれました。







































      立ち姿が決まっていています。腕や肘の曲がり方が自然で、人が中に入っているようにみえ、思わず兜の目のあたりを覗きこんでしまいました。。材料は多分、鉄でしょうか。細かく接がれた鉄板が模様や飾りになって、作品を際立たせていました。

       見てください。作品に後ろの白壁に立てかけられている武具の数々。槍や刀といった手で操れる武器がづらり。
      | その他のアート情報 | 17:24 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
      京都精華大学卒展 2012
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        JUGEMテーマ:アート・デザイン

        2012年の京都精華大学の卒展は本当に面白かった。まだまだ、紹介したい作品がある。(汗”)

        桑山 航太郎 陶芸 「pdg」
        連続した立体の作品。大きさは、両手でしっかりもてるほど。30cmくらいだったでしょう。
        多くの作品は、「さあ、見て見て」と自慢げに。でも、この作品は、美術館の隅にひっそりと見られることを嫌うように並べられていました。その分、見つけたときは、まるでお宝を発見したよう。

         人型ではあるが、顔は動物のよう。肩が張っていて、その分腕が短い。戦闘服だろうか、しっかりと体にまとわりついた衣服を着ている。壁際に数体、その立像が展示されていた。防護服のような衣服は重そうで、どうみても素早い動きは期待できない。顔もどちらかろいえば、優しそうで戦いむきではない。

         近づいて写真を撮りました。ガンダムの影響を受けているのかなあ、とも思いましたが、ロボットでもない。
        この作品も作家に会って、話を聞いてみないと分からない。見てかわいいと思えばいいのか、ここにいたるまでの紆余曲折など聞いてみたい。
        | その他のアート情報 | 08:30 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
        京都芸大の卒展 その3  制作者に会って・・・・・
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          JUGEMテーマ:アート・デザイン

          京都芸大の卒展の作品の制作者に会う事ができました。
           
            井口真理子 油画3回生

           ローマ彫刻、ギリシャ彫刻を思い出す塑像に、漫画の技法で使う影や、きらきら輝く大きな目、色使いは派手で、はっきりした色を楽しそうに使っている。

           写真(上)の正面の男性の顔など、どこかの漫画の主人公のよう。写真(下)の一番左の男の像は、眼鏡をかけている。その眼鏡も軽いフレームの斬新なデザイン。斜め45度の方向をみて、片方の肩を上げているところがきざっぽい。ギリシャ人が21世紀にタイムスリップしてきたよう。

           偶然にもこの作品の制作者に話を聞くことが出来ました。驚いた事に、デッサン用の石膏像に手を加えて、作品の原型をつくったとのこと。美大生なら、「これ、石膏像かな?」って気付くのでしょうが、素人には、紙粘土や陶器でその原型を作ったと思ってしまいます。
           ギリシャ的な彫りの深い顔をアジア人的な顔の容貌に変えたのがこの作品の特徴。

           例えば、石膏像のお店 を参考にしてください。ローマやギリシャ彫刻の塑像が如何に変化して、日本人の漫画の世界になっているかお分かりいただけると思います。

           さてこの井口さん。この作品に至るまで、漫画に近い作品を大学で描いていました。しかし、漫画が正統な美術作品になるとは思わなかったので、自分なりの作品を探していたようです。そこへ、デッサン用の石膏像との出会いがありこの作品に至ったわけです。おもしろいですね。

           作品とは、作品だけでも面白いものなのですが、その周辺、つまり歴史や作家の人となり、を知るともっと作品が面白くなります。




          | その他のアート情報 | 17:31 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
          京都精華大学卒業制作展 2012
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            JUGEMテーマ:アート・デザイン

             京都精華大学の卒展に行ってきました。今年の精華大学の卒展は非常に楽しかった!作品の仕上がりが充実していました。見に行ってよかったです。


             入り口から入ったテキスタイルの作品が私の目を惹きつけました。望月理沙「よそおいかぞく」

            ふわふわっとしたオーガンジーのらしき布に幾つもの飾りが付けられていた。作品のサイズは、縦横それぞえ1mほど。大きな作品でした。

            ふわふわっと軽く、空気をつつんでいるようです。付けられている飾りは、タイトルから察して果物なのでしょう。

            中嶋悠輔 「たいか」 立体造形

            テトラポットの模造品。材料は新聞紙。テトラポットはご存知の通り、海外縁に置かれ、海岸や砂浜を打ち寄せる強い波から保護すもの。


            それがこのような新聞紙の積み重ねで出来ています。

            2011.3.11の津波災害に対する皮肉なのでしょうか。税金を投入しての公共事業も想定外という津波ならば、紙のテトラポットで充分なはず。無言の政治への強い不満のメッセージが感じられます。

             人の背丈以上の建造物を作るには、どの位の新聞紙が必要だったのでしょうか。総重量はどのくらいなのでしょうか。積み重ねられた新聞の量に思いが馳せます。新聞でありながら、このくらいの量になれば、相当重いはず。水の影響さえ受けない場所に置くなら、必要な場面で活躍してくれそうなきがします。なんといっても、エコロジーにいい。廃品なんですから。必要がなくなったら、廃品回収に出すこともできます。

             中心から3方向に伸びた脚の台座は、均衡がとれていて姿は美しい。おおくの作品が展示されている中、威厳に満ちた姿をしていました。
             
             
            | その他のアート情報 | 00:34 | comments(1) | trackbacks(0) | - | - |
            京都市立芸術大学 卒業修了制作展
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              JUGEMテーマ:アート・デザイン
               京都市立美術館本館の展示をご紹介したいと思います。

               澤村春菜 日本画修士2回  柔らかい描写の作品

               
              男女2人の作品。男性は、やや猫背ぎみ。紺色のジャケットに黒のパンツ、熱心に手紙のようなものを広げてそれを読んでいます。白く細い首が、華奢な手が男性の神経質そうな正確を表しています。

               その横の女性。男性とは無縁なように首を横に向け冷たく視線を逸らせています。赤いカーディガンにちゃいろのブーツ。袖口から出ている彼女の腕は肉付きがよく、がっしりしている。そこから、彼女の性格が男性的であることが伺える。


               社会にある男女、二人の一瞬の表情を絵画的に捉えている。その世界は叙情的である。水を含ませて描く日本画の方法が、柔らかいタッチとなってこちらに迫ってくる。
               手紙から相手の心を綿密に読み取ろうとする男性。一方、自分主体に生きたいと願う女性。
               作家、澤村さんはどういった関係性を二人にもたせたかったのだろう。聞いてみたい。



              池田恵子 赤土 「Electron fossile」
               不思議なただの箱。 陶器のため、重いだろう。

               昔、メトロポリタン美術館で見たエジプト出土の箱を重い出した。それは、遠く海洋を航海するときに、高貴は人の生活道具を入れるたものものだった。入れ子になっていて、使わないときは、5つの箱が順々に一つの箱に収まる仕組みになっていた。高貴な人のため様なので、その細工は繊細で豪華だった。
               真新しいのに、何か古い感じが少しする。子供のころのブロック(レゴなど)のような凹凸が面全体にあり、着色されている。子供のおもちゃのよう。マルの模様もある。その模様が面白い。
              | その他のアート情報 | 12:42 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
              京都市立芸術大学 卒業修了制作展 その2
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                JUGEMテーマ:アート・デザイン

                アトリエ棟の作品

                 <すいません。お名前が分かりません>

                新しい素材、材料に挑戦している作品ですね。プラッスチックの細い素材、(多分文房具だと思います。)を中空の芯に刺して、形とつくっています。つんつんと先が尖っていて、痛そうですね。

                砂漠に生えるサボテンにみえます。大きさは、大人が両手を広げて持ち運びできるくらいの大きさ。カラフルな着色が特徴です。

                今回の制作にあたって、新しい素材を散々試したんだろう、そんな苦労が見えました。そして行き着いたこの材料。どうやって使うのか、色はどんな方法でかけたら綺麗にでるか、色々苦労したんでしょう。日本画や油絵、木彫といった既成の材料から離れ、自分の表現を作りたい、そんな作者の制作の過程が伝わってきました。

                 表現の方法と、伝えたいことが一致するにはもう少し時間が掛かるでしょう。
                 以外とこの苦労は、別のことに生かされ新しい問題定義をしてくれるでしょう。


                先が黄色く着色された作品。この作品はガラスの上に展示。










                宮田 雪乃 版画 修士2回    

                 絵画となる必要な線を作品の成立のために引き算して、ぎりぎりの線の量を推し量っています。
                 宮田さんの作品は、美術館にも2枚額装されてありましたね。しかし、学内展のほうが、はるかに彼女の「力」をみせてくれました。大きな空間が持ちえる力でしょうか。
                 作品は、複数のモチーフが一つの画面に納められ、それぞれのモチーフが微妙な関係性を保ちつつ均衡を保っています。自然の風景、作家の自然に対する記憶、そういったものを表現しているように見られました。「色」に対する思いいれがあるのでしょうか。バランスよく、色が使われています。適度に白が残っていることもこの作品の特徴です。

                 


                | その他のアート情報 | 19:29 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                京都市立芸術大学 卒業修了展
                0
                  JUGEMテーマ:アート・デザイン
                    一年ほど、ブログをゆっくり書く時間がなく、御無沙汰しております。今日からまた、少しずつ書いていこうかと思います。

                   このブログは、Gallery AMI&KANOKOの中島由記子が、ギャラリーや美術館、アート関連のイベントに出かけたときの感想を中心に、作家やイベントをご紹介したいと思っています。

                   今日は、先週でかけました京都市立芸術大学の卒業、修了展をご紹介いたします。

                    2箇所(京都市立美術館・学内)で開催された展示では、市長賞、同窓会賞、山口賞など11の賞が出されます。例えば、市長賞なら12人が選ばれ、平館賞は2人が受賞しています。こういった賞は厳選な選考によって、受賞者がきまるのでしょう。受賞した作品には、作り手の名前の横に受賞した賞の名前のタグが貼られています。 
                   多くの作品の中で、受賞作品を追いかけるのも一つ卒展を見るコンパスになるでしょう。

                   このブログの中では賞に関係なく、私自身の目線で紹介したい作品を掲載していくつもりです。


                   今年は、京都市左京区沓掛にあります学内展には、5歳になる姪を連れて行きました。今年のお正月からギャラリー巡りに付き合ってくれている姪は学内展は気に入ったようです。長い長い道を歩いて一つ一つギャラリーを訪ねるのは、姪にとって退屈で仕方がないようです。それに比べると、大学の構内を歩くだけでいくつもの展覧会が見られるのですから、学内展は本当に楽しめたようです。
                   
                   もうひとつ嬉しかった事は、各部屋に置かれた芳名帖に記帳すること。「来たよ!」っていう目印のように、自分の名前を書いていました。


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                   <お詫びとお願い>
                   制作者を正確に紹介できるよう、記録をとってきましたが、記録もれの作品があります。その方のお名前タイトルなどがご紹介できません。ごめんなさい!

                   それからもう一つ! ここに紹介された方で展覧会して自身の作品を発表していくことに前向きな学生さん、ご連絡下さい。応援価格で展覧会を企画していきたいと思います。
                  連絡先 → メイル yukiko@ami-kanoko.com
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                  陶磁器科 大原美樹 4回生

                   大学の講義室の扉を開けると、そこは真っ白な世界。沖縄宮古島を思い出す白い砂が、部屋いっぱいに敷き詰められていました。そこに、貝殻を思わせる口が開いた作品がいくつか。まるで、この貝殻の作品の口から砂が吹出た様。

                   歩いた人の足跡(痕跡)が砂の上に残っています。そのことが、この作品の作家とここに入ることで作品に係わった人との間をつないでいます。

                   扉を明けた瞬間、5歳の姪が私の顔を見て「ここに入っていいの?」と聞いてきました。「いいよ、いいよ、そのまま入ってごらん。」 真っ白な壁面と細かい砂。今まで歩いてきた廊下とは、全く違う感覚を与えてくれます。砂が音をすってくれるようで、静寂さが肌に刺さりました。
                   材料は、陶器に使う土のはず。それを彼女は、形をつくったり、焼いたりしないで、みせてくれました。


                  展示番号<A−9>の石川詩史 彫刻4回生 の作品は、とても面白かったです。
                  (残念ながら写真がありません。)
                  こういうユーモラスいっぱいの作品は大歓迎。

                  扉の前に、「心臓の弱い方はご遠慮下さい」という張り紙が。部屋の中に高圧電圧線などがはられ、ばちばちいっているのかなあ、などこちらは想像。100倍の勇気を出してノブを回して扉を開けたら。

                  そこには・・・・・。

                  人の身長以上のゴジラが歯を出してこちらを脅している。憤怒の顔がちょうど私の鼻先にあって・・・・・。

                  5歳の姪は、扉から1m以上も離れて、腰が引けた状態で鑑賞??してました。

                  それだけの立体作品でしたが、二人を楽しませてくれました。

                  この作品の味噌は、扉の張り紙。これが、重要でした!

                  「あなたがかえるべきところ」
                  長谷川由貴 油画 4回生

                  大人の背丈以上もあるキャンバスに森が描かれています。それも部屋いっぱいに画布が掛けられ、入り口の扉も開きにくくなっています。そっと、隙間から作品を覗くように中へ。


                  長谷川さんが描いた森は、パステルカラー色。色が洪水の様に眼の中に飛び込んできました。でも、何かそこには、陰鬱とした空気を感じます。森の奥の小池の水もこころなしか澱んでいるように見えます。森なのに、そこには生き物の気配はありません。小鳥のさえずりも水の音もありません。太陽上っているのか、朝なのか、昼なのか、検討がつかない世界を表現しています。大人の目線辺り、円形のキャンバスが等間隔におかれ、そこには別の世界が描かれている。

                  長谷川さんの作品は、卒展ならではの作品で気に入った!そこには、美術、いやそれ以前の表現に対する冷めた気持ちがない。大人になると、「こんなことやってなんになる?」と、制作に対して疑問が湧きはじめる。社会的な意義や自分の存在に対する冷めた葛藤が始まる。葛藤が始めると考える時間が長くなり、制作の時間が削られ、自ずと作品はまとまり小さくなる。




                  | その他のアート情報 | 15:25 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                  京都芸術大学卒展 その3  -−−−−−−  校内展
                  0
                     京都芸大の卒展 その3です。

                    毎年、卒展の時期は非常に寒く、雪が降ったり雨模様だったりと、阪急桂駅から実際の距離より遠く感じます。

                    それでも頑張って行って来ました。

                    校内展は、京都市立美術館と作品の設置の仕方が違い、ひとつの教室、工房が1人の学生に展示スペースとして与えられています。学生は、大きな作品を3点から4点を展示することが出来ます。ギャラリーなどのすぺースで展示するような、エキシビション形式となっています。

                    こちらのほうは、油画、映像などの作品が例年展示されています。



                     今年の油画の傾向は、平面の中に、関係性のないオブジェがはめ込まれている作品が多かったように思います。
                     物や有様を画面の中で抽象しているとも思われません。しかし、具体的に何かを描いている訳ではありません。画面のひとつひとつのパーツは、「○○である。」と言い当てることが出来きます。しかし、その横にあるものは、全く関連性のないものが、おかれています。
                     シューレアリズムの作品のように、心の不安定を表現しているようにも見受けられません。
                     全体的に、色遣いは鮮やかで豊かな印象です。

                     複数のパーツを画面のなかに押しこんでいることは良く分かりますが、何を表現しているのか描き手の表現の目的のようなものは分かりませんでした。

                     

                     この作品も、中央に兎が一羽。その奥には、倉庫のような建物、木の箱の上に三角すい氷。うさぎの横には、裸の人間の姿があります。
                     つながりのない人の記憶を集めたようです。兎の目は焦点があわず、体も半分が消えかけています。

                     
                     この作品も一見具象画の様に見えます。しかし、シンボリックな女性以外は、はっきりしないことが画面にいくつもあります。女性いる場所はどこなのか、何が起こっているのか、彼女は困っているの、驚いているのか。未来なのか、過去なのか。
                     女性がここにいる理由を紐解くことが、この絵画をみる一つの目的なのか、そうでないのか。
                     
                     不思議な絵画といえば、そうなのですが、そうではなく、何か行き先が見えない作品のようにかんじました。
                     今年の卒展の油画の特徴のように感じます。

                     おもしろいな、という感想もできます。ただ、それほど人の興味を引くためだけに描いているとはおもえませんでした。

                     方向性の見えない政治、希望のない就職活動、経済の不安定等々、機敏な若者を気持ちを落ち着けないものにしているのかもしれません。 
                     
                    | その他のアート情報 | 19:05 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                    京都芸術大学卒業制作展 2011 その2
                    0
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                      JUGEMテーマ:アート・デザイン
                       京都芸術大学卒業制作展 2011 のご案内です。

                      Gallery AMI&KANOKOからのメッセージです。ここに挙げました学生さんとお話できましたらと思います。ご連絡が頂けたら嬉しいです。
                      yukiko@ami-kanoko.com

                      2011/2/16-2/20 
                      場所 京都市立美術館(岡崎公園)
                          京都市立芸術大学構内

                       きのうの続きです。

                       

                      葛西 遊季 日本画 4回生 「向かう」 

                       輪郭線をわざとぼやかして描いている作品。記憶の内側を見ている印象です。中央にサーカスのテント。その左に女性が3人、右に1人。表情ははっきりせず、ぼやっとしています。肌そのままの状態で、衣服は着ていないようです。
                       平面の作り方が非常に面白いです。まるで、油絵の具を重ねていくかのように使い、光が透けている布の印象をだしています。女性達の肌の描きようも面白く、白っぽく塗られています。
                       従来の日本画では扱わないモチーフで作品を作っています。彼女にとっては、洋画、日本画の区別はなく、日本画という材料が好きなのでしょう。違和感なく、見ることができました。

                       
                       道園 佳央理 日本画 院2  無花果
                       
                       京狩野を現代的に描こうとしているかのような作品。画面右に太い幹があり、そこから豊かな黄色と白の花が画面から飛び出すように咲いています。その咲いている情景の一部が切り取られたように描かれていて、その花はまだまだ向こうにこちらに咲き乱れている印象です。
                       樹木が持っている力強さが画面からほとばしっています。

                       この作品は、人間の存在がなく、自然を大胆に描いているところなど、日本画の伝統が垣間見られます。

                       日本画というジャンルは、日本固有のもの。唯一の規定は、日本画の顔料を使うこと。
                       日本画の伝統と西洋絵画と違いの中で、学生の方々が模索している姿を想像します。しかし、その中で、何か確実なる表現を見出しているように見られました。

                      さて、日本画からから離れて一点。異質の作品をご紹介いたします。

                      ウェルカム トゥ パーフェクト プレミアム 陶磁器 院2回 長尾 菜摘

                       陶磁器専攻の長尾さんの作品。雛人形飾りに似たてた、箱の中の飾り。市販の色紙とロール紙を中心に、チラシや広告紙がコラージュされ、子供っぽい、安っぽい空間が作られています。まるで年末の商店街の宝くじ売り場のような感じ。小学生の図画工作のようにも見えます。
                       子供っぽさも、安っぽさも彼女の計画通り。趣味の悪さも彼女のやり方。
                       それをつくって、一体何をいいたかったのか、そこまで分かりませんでした。(残念。)
                       しかし、爆発している作品の裏で、見るほうを捕まえている印象がありました。

                       (記:中島由記子)
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